2010年11月08日

【第2弾】小山英二さん★会員スペシャルインタビュー

海をこよなく愛するヨットマンであり、
瀬戸内の海を守るために
長年活動を続けてこられた
小山英二さん
環境を守るための取り組み、その熱い思いを伺いました。

Q:お仕事は法律関係とうかがいましたが、
法律の世界の方が、どうして環境カウンセラーに?


A:大学卒業後、国家公務員の特別職の事務官となり、
その後、最高裁書記官研修所を修了して、任官しました。
民事が長く、現在は民事の調停委員をしています。

神戸生まれなのですが、育ったのは篠山で、
野山を相手に遊び、自然の豊かさ、
ありがたさを目の当たりにして育ちました。
豊かな自然があることが、
どれだけ自分の心の支えとなり、癒しになるのか、
子どもながら肌で感じ、分かっていたのでしょうね。

その思いがあったからこそ、
環境を守る活動に入れたのだと思います。

Q:「瀬戸内の環境を守る連絡会」で、
中心となって活動をされていますが、
環境問題の中で「海」をテーマにされたのはどんなところからですか?


A:山育ちですので、
海に対するあこがれが強かったのはありますね。
海は、見るのも泳ぐのも大好きで、
将来は海の見えるところで住みたいと思っていました。
働くようになって神戸に住んだのは、
海が見えるからというのが大きいですね(笑)。

仕事は、近畿圏内ながら転勤が多く、
今までに14回の転勤を経験しました。
通勤途上で見る、JR朝霧駅の
プラットホームからの眺めは素晴らしく、
これを眺めるだけでも、明舞に住んで良かったと思ったくらいです。

その頃、仕事で知り合った弁護士の方から
「瀬戸内の海を守る活動を、一緒にしないか」と声をかけられました。

その弁護士の方は、瀬戸内海の公害訴訟の担当をされていたこともあり、
このままでは環境破壊につながると真剣に思われたのだと思います。
私も海は大好きですから、参加することにしました。

1972年に「瀬戸内の環境を守る連絡会」が結成されましたが、
その頃から現地調査も一緒にやりましたし、
立ち上げから関わっています。
思い入れは深いですね。

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Q:小山さんといえば「ヨットマン」というイメージがありますが、
それも何か環境問題と関わりがあるのですか?


A:明石には7つの漁協があります。
瀬戸内の海を守る活動の中で、やはり現場の声は大事と、
漁師さん達にいろいろと話を聞かせてもらっていました。

あるとき漁師さんに

「海の話をいくら聴いても、陸から見ているだけでは、
海の本当の事はわからない。
海を知るなら、海に出て、海から見てみないと」

と言われました。

なるほどそうだと思い、漁船を出してもらい、
海の調査をするようになりました。

しかし、彼らにも仕事があり、
こちらの都合で振り回すことはできません。
そこで、当時一緒に活動していた仲間で相談し、
お金を出し合って、調査用に船を買おうということになりました。

船と言っても、モーターボートでは環境にも良くありませんので、
ここはやはりエコなヨットにしました。

Q:なるほど、そういう風に繋がるのですね。
ヨットに乗って海にこぎ出すことで、何か変わりましたか?


A:漁師さんがおっしゃったことは、本当に実感しました。
海に出てみないと、本当の海の姿は見えてこないんですね。

まず第一に、水質がよくわかりました。
港で見ていると、水が汚れているように見えていたのが、
沖に出ると、実は水が澄んでいてきれいだったりします。

そうした様子を見ることで、まだまだ救える、
今のうちに救わなくては!と強く思いました。

第二に、瀬戸内の風景の素晴らしさが本当によくわかりました。
こんな素晴らしい風景を壊してはいけない、
何としても守ろうとより強く思いました。
この経験は、環境を守る活動を続けて行くうえで、本当に大きかったですね。

Q:お話を聴いていても、実際に海に出ることの大事さを感じますね。

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A:自分たちでこぎ出したことで、本気だと思ってもらえたようで、
漁師さんたちとも一層親交ができました。
彼らは魚のプロですから、海や魚の事ならたいてい知っています。

海が汚れて魚が取れなくなったら仕事ができなくなりますから、
職場を守るためにも、海がきれいでなくてはダメだと思っている。
環境を守ろうという思いは一緒なのですね。

Q:どれくらいのペースで海に出ておられますか?

A:ヨットに乗って海から陸を見るのは楽しいので、
当時は月に1〜2回のペースで乗っていました。
今でも、4月から11月の間は月に1回は乗っています。
同じ風景でも、何度も見ることで本当の良さが実感できますし、
その度に新たな発見があります。
1回や2回では、海の良さも、
海の何をどう守ればいいのかもわからないと思います。

こうした活動に共通ですが、
小さなことでもいいから、何か一つ始めていく、
そして継続することが大事だと思っています。

Q:今後の活動としてはどのようなことを考えておられますか?

A:今、環境カウンセラーで活動している人は、
大人世代と言いますか、割に年齢層が高いと思います。
私たちの役目として、
やはり次の若い世代につなぐことが大事だと思っています。

今取り組んでいる活動も、
私たちだけで終わってしまってはいけないのです。

そのためにも、ヨットを使って、
海に出て環境を考えるという機会を、もっと作りたいですね。
次世代リーダーに、ぜひ出てきてほしいと思っています。


身近なところから始めること、
本当に環境を守りたいと真摯に思うことの大切さを、
小山さんに教わりました。ありがとうございました。
(リポート・立石美樹)
posted by ech28-5 at 12:47| 日記