2012年06月21日

【第3弾】仁保めぐみさん キラキラ★環境カウンセラーインタビュー

このたび、当会員の仁保めぐみさんが
環境カウンセラーのHPの「キラキラ★環境カウンセラー」に掲載されました。
http://www.env.go.jp/policy/counsel/index.html

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■環境省 環境カウンセラー HP ゲスト・インタビュー掲載
聞き手)財団法人 日本環境協会      (2012.06 実施)
(環境省総合環境政策局 環境教育推進室)
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Q:廃棄物処理の会社で代表取締役!女性ではめずらしいのでは?

そうかもしれませんね。
元々は、父が廃棄物処理の会社を経営していたんです。
社長である父が体調不良になったため、私も手伝うことになりました。
当時は別の仕事をしていましたし、
地域のPTAの活動も熱心に取り組んでいましたので、
「社長の体調不良が治るまで」と、
営業部長として名前だけのつもりで携わっていました。

しかし、営業部長として判断をしないといけないことは多く、
取引先の方々がいらっしゃる以上あやふやな営業は絶対にできません。
社長からも毎日のように厳しい指導があり、
この仕事に集中して、猛勉強するようになりました。

その後、残念ながら父の体調は回復せず、私が会社を継ぐことになりました。

廃棄物処理業界で代表取締役が女性だと、
取引先から「頼りない」「厳しい業界なのにわたっていけるのか」と
不安に思われるのではないか、
「銀行取引にも影響があるのではないか」といった心配があり、

いくら自分では大丈夫だと思っていても、世間からの目・判断というものは
どうしようもないということを感じていました。

そこで、「そうではない」という自信と、
社会的な信頼性をもっと得たい
と、環境省の環境カウンセラーに
チャレンジしようと思ったんです。

Q:環境カウンセラーになった効果は?

名刺に記載する程度ですが、仕事をする上で大変役立っています。
取引先からも環境分野に関する情報が早い・正しい情報を
持っている人だと認識されており
、改正が頻繁に行われている
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」等に関することなど、
結構頼りにされています。

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※環境省主催2011 改正廃掃法講演(沖縄・大阪)

商談とは別に、
「ここから先の話は環境カウンセラーとして相談にのってください」
言われることもあるんですよ。(笑)

皆さんから信頼を得ている分、自分も法改正にかかる新しい情報や
様々な情報を常にキャッチしていくよう努めています。

Q:環境に関する情報があふれていますが、
情報の取捨選択のポイントはありますか?


まず、国など行政からの情報は必須です。
また、エコ検定や環境カウンセラーの研修など、
活動を通してつながりができた方々と様々な情報をやり取りしています。

メディア等で流れる情報もありますが、
一度お会いして信頼ができる方々とのネットワーク
大変よい刺激を受けることができ、
役に立つセミナー情報等たくさんのお知らせ・ご案内をいただいています。

また、地域の環境カウンセラー協議会(環境カウンセラー会ひょうご)
にも参加してネットワークを築いていますが、
メール等も活用しながら他府県の情報をキャッチするようにもしています。

縦つながりだけでなく横つながりがあっていいと思うんです
相談されてアドバイスしたことが、相談者にとっていい結果に
つながるようなカウンセリングをしたいと心がけています。

Q:市民部門にも登録されていますが、
そこではどんな活動をされているんですか?


子どもの学校でPTA会長を6年間やっていたことがあり、
その時に培った教育委員会とのつながりの中で、
今も子どもたちの環境教育に関わっています。
また、兵庫県が実施している中学生の職場体験学習の受け入れ
一企業として平成15年から実施しています。

廃棄物は種類が20もあって大人でも覚えづらいので、
説明だけでは子どもたちにはなおさら伝わりません。
なので、身近なもので例えて説明したり、
直接現物を見せたりするようにしています。

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例えば、地域にインスタントラーメンを自分で作れる体験工場が
あるのですが、まずは子どもたちと楽しく作る。
そして作りながら「何の廃棄物が出てくるか考えてみよう!」と
製造者側に立ってごみを考える時間を設けてみたり。

そうすると、ラーメンを揚げる時の油は廃油だよね、
小麦粉の余りは動植物性残さだよね・・・と、
子どもたちの発想や意見がどんどんつながっていくんです。

表面だけの知識でなく、具体的に廃棄物を実感することで
理解を深めてもらうことが大切
だと考えています。

また、分別はしているもののその廃棄物が
その後どうなっているかわからないという子どもたちが多いので、
こんな形でリサイクルされている、ということを
見せるようにしています。

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例えば、紙くず・鉛筆の削りかす・断際したビニールくずを
粘土で固めて成型する工作をしてもらい、
「本当はもっと複雑な工程があるんだけど、
こういうものがリサイクル燃料(RPF)になっているんだよ」と説明すると、
子どもたちから驚きの声があがります。

「何で木くずを混ぜるんですか?」
「ビニールだけだと燃焼温度が高すぎて炉が傷むから、
それを防ぐために低い温度になる木くずなどを混ぜるんだよ。」と
いうようなやりとりをすることで、
子どもたちはリサイクルの後のつながりをちゃんと考えることができ、
しっかり「理解」していける
んだと思います。
その上で興味を持ってもらえれば「自ら学ぼうかな」という
気持ち
になるんですね。

※兵庫県が実施している中学2年生を対象とした
職場体験学習「トライ・やるウィーク」。
希望する子どもたちを地域の企業が受け入れ、
一週間、職場体験を通して地域について学び
「生きる力」を育むことを目的としている。


Q:理解して興味を持つこと、大人にとってもとても大事ですね。

さらに、気づいたことを「つなげていく」ことも大切だと思っています。

私はアロマテラピーもやっていて、生物多様性の一つとして
植物が人間生活に貢献してくれていることを伝えようと、
子どもにハーブを使った防虫剤作りの講座などもやっています。

香りには人間にとっていろいろな効用があることを説明すると、
「勉強中の眠気覚ましになる香りは何?」とか、
「夜すぐ寝つけるようになる香りは??」等々、
子どもたちはそれぞれ興味を持って取り組んでくれます。
「お母さんに『若返り』の香りのスプレーを持って帰る!」と
頑張って作る子どももいたり(笑)。

そこで、植物は自分では動けない、立っているだけしかできないので、
外敵からの防衛手段だったり繁殖の方法等として
植物独自の香りがあるんだよという話をするんです。
植物にはその香りを出す理由があるとわかると、
その植物がなぜそこに生えているかを考えたり、
植物の名前を調べようと思うきっかけ
にもなりますよね。

せっかくなら、学んだこと・感じたことが次に生きてつながっていく、
一つのものに対して様々な「気づき」を生み出せるような
サポート
を心がけています。

Q:子どもたちと接して感じること・気をつけていることはありますか?              

「理科嫌い」の子どもが最近多いように思います。

私自身は理科系ではないのですが、廃棄物や環境について学び始めて、
理科はいろいろな疑問や問題を解決する大きな力になると実感しました。
テスト対策や実験をしたら終わりではなく、
自分の生活や周りのこと、さらに自分の将来と理科が関係している
ということを子どもたちにぜひ感じて欲しいと思います。

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課題から一歩踏み出すために、
自分たちが何か開発しようと思う力を持ってほしい。
その力を得るのに理科は大事だし、
その力を後押しするのが環境教育だと思います。

子どもたちには「自分ならこんなことができる」と
言えるようになってほしいんです。

Q:社長業に、環境教育に、本当にエネルギッシュな毎日ですね!
そのエネルギーの源はなんでしょう?


目まぐるしく動いている現代、
肉体的にも精神的にも疲れている人が多いと感じています。
私もそうなんですが。
だからこそまず自分を立て直して、
何かやっていかないと!と気を引き締めています。

社長と言うポジションもあり、
自分がくたびれている雰囲気を出すと
周りはさらにくたびれてくると思うんですよ。
ですので、自分自身でも健康・心の環境を整えていきたいし、
多くの人にも良い環境を整えてあげることができればうれしいなと。

アロマテラピーアドバイザーになったのもそれが理由です。

環境問題も他人事ではなく自分のことに置き換えて考えて、
まず自分から動くようにしています。
いろんなところへ出かけたり、
いろんな人と出会ったりするのも大好きですし。
アクティブに動いて外からの刺激を受けることで、
エネルギーをチャージしているんです。(笑)

Q:環境カウンセラーとして
これからどんなことをやっていきたいですか?


アーティストの方々とうまく連携しながら環境のことを
アピールするような活動
をどんどんやっていきたいと思います。

というのも、芸術で環境を考える展示会があって
毎年必ず足を運ぶようにしているんですが、
造形物で環境を表現するというところがとっても面白いんです。

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※自作アニメ「教えて・環境カウンセラー」の1コマ

アートは言葉より伝わってくるもの・訴える力があると感じるし、
アートは人によってとらえ方がいろいろですよね。
結果が出ない・答えがない、自分がどう考えるのかというところが
環境問題と同じ
だという気がします。

結果まで言ってしまわず、
みんなが自分自身で考えてもらえるような
カウンセリングができればいいですね。


また、環境のことをやわらかい説明や身近な話を通して
正しく理解してもらえるようなセミナー等もやっていきたいです。
そのためには、プレゼンテーションの腕をもっと磨きたいし、
アニメーションをもっと活用するなど、
万人に伝わるような手法をどんどん取り入れていきたいな、と思います。

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【インタビューを終えて】

廃棄物処理の会社の代表取締役として
バリバリ活躍されている仁保さん。

お会いする前はどんな方なんだろう・・・と思っていたところ、
なんと!とっても素敵でたおやかな女性でした。
お話を伺っている間も笑顔を絶やさず、
インタビューしやすい雰囲気作りをしてくださる細やかな気遣い!
その笑顔が、取引先・学校・子どもたちに
「相談してみよう・質問してみよう」と思わせる原点なのでしょう。

インタビューの端々から、充実された日々を過ごされている様子が
伝わってきました。
仁保さんのエネルギー源は「自分から動くこと」、
キラキラと輝くには「待ち」ではいけませんね。

ほんの1時間半ご一緒しただけなのに、
仁保さんのパワーが伝搬して私たちもすっかり元気になりました。
事務局も動いていかなくては!(聞き手:日本環境協会)

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【仁保 めぐみ プロフィール】

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兵庫県宝塚市生まれ、宝塚育ち。
現在、産業廃棄物処理業、一般貨物自動車運送業、
金属くず商、古物商を営む
「有限会社エビオ」(http://www.a-b-o.co.jp)代表取締役社長。
NPO法人環境カウンセラー会ひょうご理事長。
NPO法人環境カウンセラー全国連合会常務理事。
趣味:料理を作ること
好きなもの:コザクラインコ

過去に尼崎市PTA会長永年功労賞受賞。
当時、市民運動の取りまとめ役として学校・地域と提携し、
健全育成、環境保全、人権教育、地域活性化支援、学校給食献立委員会、
防犯、学校教育問題、親子教育など手掛けていた。

市内の学校が連携した連合会では、在任中、毎年、
家庭教育を主題とした演劇を企画、台本の作成から総指揮、総監督を手掛け、
TVでもとりあげられるなど、今でも語り継がれる功績を得ている。

■資格等

環境省 環境カウンセラー(事業者部門市民部門
特別管理産業廃棄物処分業・収集運搬業申請
特別管理産業廃棄物管理責任者
産業廃棄物管理士
運行管理者(貨物、旅客)
産業カウンセラー(メンタルヘルス対応)
整備管理者
職長・安全衛生責任者
危険物取扱者
認定エステティシャン(センター試験合格)
アロマテラピー1級
ビジネス文書技能検定2級
食生活アドバイザー2級
整理収納アドバイザー2級
生前整理アドバイザー2級
環境社会検定(エコ検定)合格
環境教育インストラクター
色彩コーディネーター
マインドマップマスター
食品衛生責任者
四国八十八ヶ所霊場公認権中先達
西国三十三所先達要件
四国別格二十霊場先達要件
等、多数・・・

尼崎市PTA会長永年功労賞受賞
株式会社ドトールコーヒー売店接客コンテスト全国大会最優秀賞受賞

■講演活動

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・環境省主催「廃棄物処理法改正について」(沖縄、大阪)
・環境省主催「アシープ21 生物多様性講座」
・環境省主催「環境教育の実践」
・環境省主催「心に残る自己紹介のしかた」
・環境省主催「無許可の回収業者」の問題点〜一枚のチラシから法違反を読み取る〜
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・三井住友銀行主催「環境問題への意識付け」

・鳥取環境大学 大学祭ゲスト出演
 「廃棄物の定義」「不適正処理と不法投棄」「無機化学」
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・尼崎市主催
 園田市民大学「環境とコミュニケーション」 

・尼崎市主催 あまがさき環境オープンカレッジ
 「小型家電リサイクル法」
 「その捨て方で大丈夫?-違法な不用品回収業者で処分していませんか?-」
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 「超〜お片付け術」

・尼崎市主催 みんなのサマーセミナー
 「四国八十八か所霊場巡礼のすすめ」

・尼崎工業会主催
 「自己分析とコミュニケーション」
 「マインドマップ講座」
 「四国遍路のすすめ」
 「お騒がせ廃棄物問題」
 「会社で活用 コーチング術」
 「心が折れるその前に〜アドラー心理学の実践〜」

・尼崎商工会主催
 「環境カウンセラーになるには(養成講座)」 

・環境カウンセラー会ひょうご主催
 「ワークで実践・ESD」
 「フロン排出抑制法の概要」
 「基礎から学ぶ廃棄物処理法」

・兵庫県、ひょうご環境創造協会主催
 環境学習コーディネーター養成講座
 「環境問題の伝え方やカウンセリングの技術」

・大津市主催
 「お騒がせ!廃棄物問題」
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・滋賀県環境保全協会主催
 法・条例を学ぶ講習会(産業廃棄物編)
「廃棄物処理法を再認識する〜昨今の不適正処理事例から〜」
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・滋賀県環境事業公社主催
 「アロマテラピーのおはなし〜人間と植物の共生〜」
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・三田市クリーンセンター主催
 事業系一般廃棄物管理責任者研修会
  基調講演:「分別って難しい」〜今日から実践できること〜
 「日本の食事情と食品ごみとの関係」〜地域で取り組む減量化〜
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等・・・

■その他
環境新聞「特別対談」平成28年8月31日号 掲載
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posted by ech28-5 at 18:42| 日記