2012年08月31日

【第6弾】黒谷静佳さん★会員スペシャルインタビュー

今年6月、環境保全功労者として、環境大臣表彰 ならびに
環境カウンセラー全国連合会理事長表彰を受賞された
黒谷 静佳さんの素顔にせまってみました。

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Q:このたびは名誉の受賞おめでとうございます。
黒谷さんが環境に取り組むようになったきっかけを
教えてください。

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17年前の震災の前後、
日本生協の「環境家計簿」のモニターをしていました。
その頃の「環境家計簿」というのは生活全部が対象
電気、お庭の雑草、洗剤も全部含めてのアセスメント。
これが結構大変でした。2〜3年やっていたかな。

震災のすぐあと、「環境家計簿大会in神戸」があって、
家庭部門に2組の家庭が出たうちの1つが黒谷家
この頃、神戸市の環境教育がはじまったばっかりで、
こどもエコクラブにもかかわっていたところ、
市が推薦してくれて出場することに。

その方々との出会いが環境にどっぷりはまるきっかけになったと思う。
震災の影響から、自営のカフェをやめたあと、
介護やコミュニケーションの勉強もしていたけど、
最終的には環境にどっぷりとの感じです。


Q:こどもエコクラブ(環境省の)というのは?

私は仕事に専念していて、
自分の子をあまりみてやることができなかった思いから、
地域の子供達とクリーン作戦がきっかけで、
環境学習教室(エコクラブ)を作りました。

もともと、実家が農家だったことも幸いして、
クリーン作戦の落ち葉からの土づくりでイチゴ栽培を実践したこと
子どもたちが壁新聞にしたら、兵庫県の代表に選ばれました。

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そうそう、山下さん(当会理事長)との出会いもこどもエコクラブがご縁。

山下さんが甲南大学でオープンカレッジの講師をされてた時、
「こんな活動の仕方をしてるんですけど、こんなんでいいんですかね〜」
こどもエコクラブの相談をしたことがきっかけ。

今では腐れ縁になってしまったけど、山下さんは嫌がってるかも・・・(笑)


Q:環境カウンセラーを目指されたのは?

地球温暖化推進員をやっていると、環境関連の情報が目に付くんです。
環境省の管轄「環境カウンセラー」というのを知って、
なれたらいいなって。


Q:環境カウンセラーとしては表彰の数々にあらわれているくらい、
環境教育を幅広く推進されていますが。


そうですね、たとえば「布ぞうり」古い布のリサイクル。

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昔、年配の方が作っておられるのを見て、覚え、
自分なりの編み方をプログラムして
環境の事も伝えながら民間の指導教室で教えていたことも。

布ぞうりは最初からきれいにつくろうと思うとできないもの。
参加者には「1足目は指導した通りに教科書作りやと思ってね」といいます。

いろんな布でできるけど、使い古したバスタオルが一番作りやすい。
布ぞうりにもコツがあるんですよ。
今も公民館などで講座をやっていますが、
人としての学びが沢山あります。

人との信頼関係(思いを吸収していただける)がとても大事ですね。

また、「玉ねぎの草木染め」
物作りを通じて環境を考えることができる講座。
切り口としては、ゴミ減量、3Rかな。

同じく、「牛乳パックを使っての帽子や玩具作り」

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飾っておくものより、実用性があるものを考える。
ある市のイベントで帽子を使いたいという声をいただいて、
指導協力したところ、とても喜んでいただけました。


Q:他にも思い付くのは「段ボールコンポスト」・・・

毎年、宝塚のある小学校に招かれてコンポストを実践しています。

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家や給食作り時の残り物を使っての土づくり。
2学期に作物を植え、3学期に収穫します。

今年こそは鍋パーティにお誘いをかけてもらいたい(笑)
三年生対象の授業ですが、二年生のうちから
毎年子どもたちが楽しみにしてくれています。
先生も先に箱を作ってくれているなど、協力いただけるおかげで、
ゆっくり環境と絡めた話もできます。

先生が興味を持ってくれるのが嬉しい!
もちろん校長先生の後押しも必要ですね。


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幼稚園でも実践することはありますが、
「段ボールコンポストには生物が住んでいるんだよ」というと
大事そうに運んでくれる姿がうれしいですね。
「生き物にごはんをあげるの」

神戸地区は環境委員会といって5,6年生がキャベツで堆肥をつくって、
畑にまき、キャベツをつくって、自分たちで食べるだけでなく、
市場に出す練習までする。
JA,PTA、学校の共催があっての経済活動も学べる、いいですね。

「段ボールコンポストエキスパート認定やろうよ。」
言ったことが実現し、活動も地域に根差したものとなってきています。
第2回も計画中です。

他に、教育委員会からの依頼で、
学校の先生にも新人教育と題して環境の講話をすることがあります。
「子どもたちに環境教育するには先生に先に教育する」という
ドイツの考えの通り、先生が環境に興味をもってくださると、
自然と子どもたちも環境に関心をもってくれる
そう思ってお話させていただいています。


Q:「エコクッキング」もありましたね・・・

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エコクッキングは、そもそも10年ほど
ある団体で家庭料理を学んでいたのがきっかけ。
一昔前は、栄養を主体とし、
根っこや葉っぱ、皮などつかうのがエコクッキングだったけど、
今は、簡単においしくできるのがエコクッキング

「ひと手間でエネルギーもお得になるよ〜」
「節電と省エネは違うよ〜」
そう言いながら実践しています。

言い逃れとして「味付けは自分のおうちでしっかりやってください」といい(笑)、
旬の野菜の話や素材の味についてもふれてみたり。

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メタボの話題にもふれますよ。
メタボ食、日本食では、「排水の事を考えてみて」と言う。
「下水処理場のエネルギーはどっちがかかる?」ってね。

環境に優しいことはお財布だけでなく、
体にもやさしいことだ
と自分流に理解したら、
その言葉を発することによって、みんなわかってくれます。


Q:「省エネ」もありました・・・(^-^;)

昨年の12月、ECCJ省エネセンターの
「家庭の省エネエキスパート検定」に合格しました。

その後、今年の受験対策の講師の話がきて、
「はぁ〜い、引き受けますよ」手(パー)と簡単に返事したものの、
あとで電力会社社員に向けた研修の講師と知り、びっくり!
時間が足りず、お話ししたいことも十分に伝えられたかどうか・・・。

一般向けには、私はいつも待機電力のお話をするんですが、
参加者と一緒にキャーキャーいいながら、
電気釜や洗濯機の待機電力を計ります。

洗濯機などは24時間中1時間しか動かしてないことから、
23時間待機電力に消費している事実にみんなびっくりしますよ。

どういう人も生活者。
生活レベルでかんがえないとね。


Q:そういった環境教育のいろんなアイディアは
どこから生まれるのですか?


難しく考えなくていい環境教育がしたいんです。
でもよく盗られることもあって。

「お母さんのアイディア盗られた〜」と娘に話すと、
「お母さんもどっかから盗ってきてるやん」と突っ込まれます(笑)

使う人はせめて私の名前をどっかにいれといてください(笑)
アイディアのもとは自分の足で、自分の目で見つけてきますよ。


Q:それは例えばどんな?

私は海外にもよく行きます。

推進員で行ったのがはじまりなので、
どうしてもエコの視点から観察してしまいがち(笑)。
そこから学ぶことも多いかな。

休耕田での太陽光発電(ドイツ)、風力発電と太陽光発電(ゴビ砂漠)、
大規模な火力発電(中国)兵庫県と姉妹都市を結んでいる
ブラジルの循環型社会形成・・・。

海外はスケールが大きく、導入も早い。
未知の可能性を秘める一方、環境破壊の一面を目にすることも
(途上国の発展は国造りに環境計画を取り込みながら
開発をすすめる面があり、心丈夫に感じます。
先進国はやり変えをするのが大変でなかなか進まない)

トルコは途上国なのに、風力発電がたくさんありました。
日本語が上手な人に「環境への関心がすごいですね」と言ったら、
「経済発展にはあたりまえなんですよ」との回答が。
日本の原発の事故後であっても、原発を考えるといった、
エネルギーへの強い思いが感じられました。


Q:さすが黒谷さん、見ておられるところが深いですね。

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あ、でも、トルコは、バルーン乗りたいから行ったのもあるんです(笑)


Q:信州でもバルーン(固定している)乗れますやん!(笑)

あっこは高い!(笑)
バルーンにも乗りたいから2回(トルコに)行ってます。


Q:次に訪れたい国はあるんですか?

ロシア、モロッコ、ネパール・・。
みんなの暮らしぶりからも文化を学ぶのが楽しい。
行ける間にいきたい。でもちょっと使いすぎ?(苦笑)


Q:これからどんなことがしたいですか?

このままの延長。

生活全部にかかわることを切り口にして
環境教育を推進していきたいです。
今までの知識も、新しいものであるのかどうか
常に再確認、再勉強しながら。

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環境功労賞はみなさんのおかげです。
みなさんと繋がれたからいただくことができました。
これからも人と人の結びつきを大切にしていきたいです。

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【黒谷 静佳さん プロフィール】

平成7年「こどもエコクラブ」の活動展開
    (土づくりから栽培、収穫、エコクッキング、食育)

平成8年「環境家計簿全国大会in神戸」に出場。
    我が家の省エネ行動・待機電力カット・
    エコドライブ行動などをデータ化して発表。

平成9年「こどもエコクラブ全国大会」兵庫県代表として取り組み発表。
    同活動の神戸市児童館事業プログラム化にも寄与、
    神戸市環境教育に大きく貢献。
    1万人以上へ環境保全の必要性を伝えることが評価される。

平成15年 環境カウンセラー資格を取得。
    兵庫県、神戸市の生涯学習環境部門講師登録。

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・神戸市立公民館5館において春・秋季講座として
「環境講座・サマースクール(親子)事業」に精力的に貢献し、
モノ作り等の体験を通じた講座を年1館12日のプログラムを実施。
環境教育の地域活動として評価が高い。

・兵庫県の「ひょうご出前環境教室」における
エコ講座プログラムにおいては、年間約25件の講師依頼に
協力しているなど地元の地方公共団体の取り組みに幅広く貢献し、
兵庫県西宮市、尼崎市、明石市等周辺自治体にも波及効果を及ぼしている。

・平成21年度からは神戸市環境局資源循環部減量リサイクル課と協働し、
生ごみの減量化・資源化の段ボールコンポストの普及啓発活動を展開。
市民へ実践しやすい地球温暖化防止活動としてノウハウを伝えるとともに、
市民の意識改革やライフスタイル転換のきっかけ作りに大きく貢献。
この成果は加古川市、赤穂市、西脇市等周辺市町村でも
評価され波及しているところ。

・神戸市内の環境イベントのプログラムなどに関して、
神戸市へ提案を行うなど、市の環境活動に大きく貢献。

こうした活動は環境保全活動に取り組もうとする
市民団体や事業者に対して知識の付与や助言・指導を行う
環境カウンセラー事業の模範となるとともに
その効果・活動が実際に周辺自治体に波及していることは
大きな功績と認められる。


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【インタビューを終えて】

理事会でお目にかかるも、
なかなかゆっくり話すことがなかった黒谷さん。

「和久井映見ちゃんに似てると言われませんか?」とうかがったら
「大村崑やったら言われたことあるで〜」とさらり(笑)
ユーモアセンスあふれる女性です(*^_^*)

このインタビュー、なんと5時間。
最後の方は「恋愛講座ハートたち(複数ハート)」なるものへ話は移行し・・・。
(これはここでは書けません(笑))

何事にも熱い思いがおありになるからこそ、
環境教育にも斬新なアイディアを活用されていることが理解できました。
ありがとうございました。

(リポート:仁保 めぐみ 環境カウンセラー会ひょうご 広報)

posted by ech28-5 at 11:34| 日記